2022年 参議院選挙の結果について

2022年7月12日日本共産党山形県常任委員会

7月10日の参議院選挙で日本共産党と石川渉候補にご支援いただいた有権者のみなさん、酷暑のもとで奮闘していただいた支持者、サポーター、後援会員、党員のみなさんに心からの感謝を申し上げます。

(1)参議院選挙の全国的結果と東京、沖縄の勝利の意義

日本共産党は選挙区選挙で東京選挙区の山添拓候補の再選をかちとることができました。この選挙では、特に若い世代、市民ボランティア、サポーターのみなさんが創意性・自発性を発揮してたたかいに参加し、無党派層の中で最も多くの得票を獲得しました。全国的にも今後に生きる取り組みです。
沖縄選挙区で、大接戦を制して「オール沖縄」のイハ洋一候補の議席を守りぬくことができたことは、沖縄の今後にとっても重要な勝利であり、ともに大きな喜びです。

(2)山形県の結果と教訓

選挙区では石川渉候補は1万9767票を獲得しましたが勝利には至らず、国民民主党の舟山候補が議席を得ました。国民民主党が与党化するもとで「市民と野党の共闘」を発展させる立場でたたかったことの意義は大きかったと確信しています。
山形県党は比例6万票、10%をめざしてたたかいましたが、いわぶち友参議院議員の再選をかちとったものの2万7314票(5.13%)、前回比78.2%の得票にとどまり、全国の改選5議席から3議席の後退と同様に残念な結果となりました。県常任委員会として目標を達成できなかった責任を深く感じています。二つの問題があったと痛感しています。
県の到達を見れば対話の最終到達は目標の9万人の6割に届かず、2021年衆議院選挙からも大きく後退しました。支持拡大の到達でも目標の72%、総選挙との比較でもわずかですが後退しました。勝利に必要な規模と速度に運動を広げ切るうえで県常任委員会の指導的イニシアチブを十分に発揮できなかったことを深く自己批判しなければなりません。
また党の自力の問題では前回参議院選挙比で党員90.3%、日刊紙91.4%、日曜版88.4%であり、世代的継承の取り組みや「綱領を学びながらたたかう」ことや、最後まで全党の立ちあがりを重視し5中総討議・開始支部が9割を超えるなどの努力はありましたが質・量
ともに自力をつける取り組みの遅れの打開ができませんでした。ここに最大の教訓がある。と痛感しています。
常任幹部会は「どうやってこの弱点を打開していくか。全党のみなさんの知恵と経験に学びたい」とし意見、提案を求めました。県常任委員会として、議論を深め県党の知恵と力を合わせて強く大きな党をつくるために新たな決意で全力をつくします。

(3)選挙戦での訴えと公約実現のたたかいの決意

選挙戦での志位委員長の山形駅東口の街頭からの訴えをはじめ、いわぶち友比例候補、高橋千鶴子衆議院議員、選挙区石川渉候補を先頭にした日本共産党の訴えは、国民の願いに立脚したもので自民、公明、維新など平和とくらしを壊す「翼賛勢力」を追い詰め、訴えが伝わったところでは共感が広がりました。
平和をめぐっては、「軍事費2倍」、「敵基地攻撃能力」の保有、「核抑止力」強化、「9条を変えろ」などの大合唱に正面から立ち向かい、憲法9条を生かして東アジアに平和をつくる「外交ビジョン」を対案として訴えてたたかいました。
暮らしの問題では、物価高騰からどうやって暮らしを守るかが大きな争点になるもとで、新自由主義を転換し「やさしく強い経済」をつくる5つの提案を掲げ、消費税5%への減税・インボイスの中止、大企業の内部留保への時限的な課税による賃上げの促進、年金削減中止・学費半額・給食費ゼロ、気候危機打開、ジェンダー平等などの一連の政策に対して、期待が広がりました。
わが党が訴えた政策は、どれも国民の切実な願いであり、国政の熱い焦点となるものばかりです。公約実現のために、全力をあげましょう。
とりわけ9条改憲を許さないたたかいは、待ったなしの重大課題となっています。岸田首相は選挙後、「できるだけ早く(改憲)発議をしたい」と公言しました。党創立100年、平和を守り抜く党の真価を発揮すべきときです。このたたかいの帰趨は、国民世論にかかっています。海外での武力行使への一切の制約を取り払う9条改憲を許すなの一点で、国民的な大運動をおこし、9条改憲に反対する国民的多数派をつくる新たなたたかいに立ち上がることを、心から呼びかけます。
あらゆる分野で国民の願いを実現するたたかいの先頭にたち、それと一体に、強く大きな党をつくり、次の機会には必ず雪辱を果たそうではありませんか。
県常任委員会は全党の先頭に立って奮闘する決意です。