2025年年頭あいさつ
新年あけましておめでとうございます。
昨年は総選挙で自公を「過半数割れ」に追い込み、自公政権が進めてきた悪政を変える「新しい政治プロセス」といえる局面が開かれました。「しんぶん赤旗」がスクープした裏金問題に端を発した自民党の金権腐敗と同時に、物価高騰や低賃金、年金削減などの国民生活困窮に対する経済無策、敵基地攻撃能力保有の表明と大軍拡、気候危機対策、ジェンダー平等に対する後ろ向きの対応などに国民の怒りと批判が集中。自公政権と対決し国民の願いを実現する政治にむかうため、野党各党の対応が問われる状況となりました。
日本共産党は、国会論戦で「企業団体献金の禁止」法案を提出し、金権腐敗政治の根絶を求めたことをはじめ、生活費非課税・消費税減税で勤労者の生活を守ることを強く主張、半導体企業への1兆円にのぼる支援や辺野古新基地建設推進などの軍拡予算に反対しました。
一方、自公政権の補完勢力としての役割を果たしている維新の会と国民民主党の姿も、明らかとなりました。2025年は、参議院選挙の年であると同時に、国会論戦の中で早期の衆議院解散、「衆参同時選挙」の企てが表明されるなど、「新しい政治プロセス」を大きく前に進めるチャンスが生まれています。日本共産党の新たな躍進に向け、参議院選挙では比例候補5人の全員当選と、選挙区で3人の現職候補の勝利と議席増をかちとるたたかいに全力をつくす決意です。
これらの選挙に勝利するためには、強く大きな党づくりは欠かせません。党勢の前進に力をつくすとともに質的にも強く発信力のある党づくりを進めていくことにしています。党員の拡大は党勢拡大の根幹です。また「しんぶん赤旗」は日刊紙、日曜版とも後退から前進へ向かえるように粘り強く取り組みます。
党勢の前進では希望となっているのは民青同盟の前進です。県同盟は一昨年、昨年と2年連続同盟員拡大目標を達成し、県内各地で学生食料支援活動を展開し利用者はのべ5000人を超えました。党として引き続き民青同盟への援助を強めていくことにしています。
党の発信力を強めるために力を入れているのは、宣伝活動と「折り入って作戦」であり、SNSの活動の強化です。宣伝活動では定時定点の街頭宣伝、支部がとりくむ声の宣伝を県内全域に広げます。「折り入って作戦」は、読者・後援会員、支持者のみなさんに選挙戦での日本共産党の支持と支持を広げることをお願いする活動であり、入党を呼びかけ、日刊紙、日曜版の購読をお願いする活動です。2月末までに県内2万人に声かけをすることを目標にしています。SNSの発信は、日本共産党そのものを広く知ってもらう活動とともに各種選挙でも力を入れます。
県内では、1月に日本共産党が支援する吉村県政のさらなる前進をめざす知事選挙、2月には砂田茂町議の再選をめざす三川町議選、3月には平野勝澄町議の4選をめざす真室川町議選があり、秋には鶴岡市議選、酒田市議選も予定されています。国政選挙と一体に、一つひとつの選挙で勝利できるように頑張ります。
日本共産党が大きく前進するうえで、「党名を変えたら」「中国やロシア、北朝鮮のイメージと重なる」「自由がないのでは」などの声に対しても丁寧に応えていくことが必要です。昨年、志位和夫議長は「共産主義と自由」の問題で講演を行いました。国民のみなさんとともに語り合う運動にも力を入れていきます。
今年もよろしくお願いします。(1月5日記)
日本共産党山形県委員会委員長 本間和也