2024年年頭あいさつ

 新しい年にあたり心からのご挨拶を申し上げます。今年もよろしくお願いします。


 新年早々、能登半島地震で多くの犠牲者と被害が出ました。犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表すると同時に被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。そして一刻も早く被災者の救援と地域の復興をめざし、国・行政の取り組みを求めると同時に救援募金に取り組み支援の輪を広げていくことを呼びかけます。


 2024年はロシアのウクライナ侵攻から2年が経過し、新たにイスラエルのガザへの無差別攻撃が続くという中で戦争と平和をめぐって大事な年になります。日本共産党は”外交ビジョン”を示し国連憲章と国際法にもとづき紛争を武力でなく交渉で解決することを強く求めています。ところが岸田政権はアメリカの世界戦略に沿って敵基地攻撃能力の行使を容認し、軍事費を倍増させ大軍拡をすすめようとしています。岸田自公政権が進めるアメリカに従い戦争をする国づくりを許さず、東アジアを戦争の心配のない平和の地域にし、問題の解決に向けて大きく前進する年にしていこうではありませんか。


 「失われた30年」の言葉通り、国民の暮らしと営業、農業の落ち込みは毎年ひどくなるばかりです。一方で「法人税減税=消費税増税」「富裕層減税」をすすめ大企業・富裕層は肥え太り、著しい格差が広がっています。日本共産党は「経済再生プラン」を示し、岸田自公政権の転換で「暮らしをを守り格差を是正する」ことを呼びかけています。また、政治資金パーティをめぐり自民党の各派閥の裏金作りの実態が「しんぶん赤旗のスクープ」を契機に明らかになりました。裏金疑惑は自民党全体は組織ぐるみで行ってきたものであり底なしの状況になっています。この問題の全容解明も喫緊の課題であり、日本共産党は全力をつくす決意です。


 政治のゆがみを正すために年内にも予想される総選挙で野党共闘の再構築と日本共産党の躍進で自公政権とその補完勢力を追い詰め、自民党政治に代わる野党連合政権で政治の転換に大きく前進できるようにともに頑張ろうではありませんか。


 昨年の11月には米沢市長選挙で日本共産党も支援した近藤洋介が市長に当選しました。近藤氏は日本共産党との話し合いで市民要求にもとづき学校給食の無償化などの政策の合意、日本共産党と他の多くの市政の刷新を求める方々と対等・平等に力を合わせて選挙戦をたたかうことを確認しました。2021年の総選挙での野党共闘の合意以降、支配勢力の野党共闘とに日本共産党への激しい攻撃の中で2022年の参議院選挙、その後の統一地方選挙などで国民民主党は国の予算に賛成するなど市民と野党の共闘で政権交代をはかる流れから離脱する状況が進みました。県内での市民と野党共闘の再構築が望まれます。


 日本共産党は、日本共産党との共闘の意思、政策合意、対等・平等の協力関係を認めるすべての政党、市民団体、個人と話し合い大いに共闘をすすめること、選挙での日本共産党自体の躍進を必ず勝ち取ることで野党共闘の再構築と野党連合政権の実現に全力をつくす決意です。


 1月15日からは日本共産党第29回党大会が行われます。内外の激動の情勢のもとで外交ビジョン、経済再生プランにもとづいた日本共産党の果たすべき役割をさらに豊かに発展させること、どんな困難にも負けない強く大きな党をつくること、社会主義・共産主義の本来の姿=人間の自由の発展を改めて解明すること、1世紀にわたる党の歴史で試された不屈性・自己変革性・国民多数との共同の精神をさらに発展させること、これらをテーマにする党大会を大きく成功させ新たな前進と飛躍をめざします。どうぞよろしくお願い申し上げます。(2024年1月10日記)