米沢市長選で近藤洋介氏(無所属・新)が初当選 自民・公明推薦の新人ら抑え雪辱
米沢市長選挙は11月26日投開票の結果、日本共産党が自主的支援した、元衆議院議員で無所属・新人の近藤洋介氏(58)が初当選しました。
市長選は、近藤氏のほか、自民党・公明党推薦の新人で元外務官僚の伊藤夢人氏と、無所属の新人で元米沢市議の皆川真紀子氏が立候補し、三つどもえとなりました。
近藤氏は2万1000票余を獲得し、次点の伊藤氏に3000票以上の差で圧勝。前回市長選挙で現職に24票差で敗れた雪辱を果たすとともに、自民党市政の継続を阻みました。
当選を決めた近藤氏は、「24票の悔しさを忘れない」と掲げられた選挙事務所で、激しい選挙戦で政策論争し、市民が良識を示した」とあいさつしました。
広範な市民と野党の共闘で勝利
近藤氏は、▽学校給食の無償化▽高校への給食導入▽学童保育の利用料無償化▽学童保育の施設借り上げ料の全額補助▽すべての小中学校体育館に冷暖房機器を導入▽乗り合いタクシー(デマンドタクシー)を市内全域に展開▽奨学金の返済補助▽若い世代や子育て世代の住宅取得への補助を拡充など、市民の暮らしを支える政策を訴え支持を広げました。
政党では、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、新社会党が近藤氏を自主的に支援しました。
また、「市民連合やまがた」などの市民団体が、近藤氏とそれぞれ政策協定を結び、近藤氏は「安保法制の廃止と立憲主義・民主主義を回復する」「憲法9条の改定に反対し、憲法を平和と暮らしに生かす」などの立場を明確にしました。
近藤氏の陣営は投票日当日の棄権防止活動にも全力でとりくみました。
反共攻撃に毅然と対応
伊藤氏の陣営は、選挙告示直後と投票日前日の2度にわたり日本共産党を誹謗・中傷する内容を盛り込んだ法定ビラを新聞折り込みしました。
日本共産党置賜地区委員会(岩本康嗣委員長)は、思想信条の違いで市民を差別・排除する伊藤氏の陣営による不当な反共攻撃には道理がないことを後援会ニュースなどで告発。自公政治の押し付けを許すなと宣伝しました。
選挙結果は次の通りです。(敬称略)
当 近藤 洋介 21308票
伊藤 夢人 18157票
皆川真紀子 1126票
(投票率 63・12%)